今月、トヨタ自動車株式会社(TOYOTA)は足が不自由な人の歩行を助けるため介護・医療支援ロボットを開発したと発表した。麻痺によって歩行が不自由になった人を支援する「自立歩行アシスト」をはじめ、リハビリのために作られた「歩行練習アシスト」、バランス感覚を練習するための「バランス練習アシスト」、ベッドから車椅子などへの移乗を介助する「移乗ケアアシスト」の四機種のロボットを発表した。
「自立歩行アシスト」は大腿部と足裏に歩行者の動作意図を推定するセンサーがあり、膝を曲げたり、前進すたりする動作を支援するものである。トヨタのライバル、本田技研工業株式会社(HONDA)も以前「自立歩行アシスト」のような「リズム歩行アシスト」を開発したが、これとは異なり、「自立歩行アシスト」は膝が体重を支えるなど、もっと高度な機能があるそうだ。
残りの三つはリハビリセンターでの利用計画があるそうだ。「歩行練習アシスト」は歩行データをモニタリングしながら、自然な歩行の習得を支援するシステム、「バランス練習アシスト」はテニス、サッカー、バスケットボールの三つのゲームを楽しみながら、バランスを回復するシステム、「移乗ケアアシスト」は人を抱え、持ち上げて移乗するシステムである。
現在、トヨタは介護・医療支援ロボットによって医療産業に進出しているが、その他にもパーソナル移動支援、製造・ものづくり支援、家事支援のテクノロジーに力を入れているそうだ。様々なテクノロジーで日常生活が向上することはいいけれども、全ての人々が自由に使えるようになるまでには価格の問題など、解決されるべき課題も多い。