キレる若者達

世界で一番安全な国だと言われている日本では、最近、少年犯罪件数が増えていて日本の社会は悩まされている。若者の犯罪件数は欧米諸国より少ないが、それは現在の日本で最大の社会問題の一つとなっている。

少年犯罪件数が増えている理由は、最近の若者達が慢性的にストレスの問題を抱えているからだと言われている。若者達は若者らしく楽しみに耽ったり自由に時間を過ごしたりすることができず、勉強や習い事に追われて、毎日圧力鍋のような世界で忙しい生活をしている。しかし、そのような社会で生き残れない若者達は、突然、怒り出して殺傷事件を引き起こすそうだ。そして、マスコミは、昂ぶった怒りの感情が我慢の限界を超えて一気に噴出す様子を「キレる」と表現し、その若者達を「キレた若者達」と呼んでいる。

ある研究によると、キレた若者達、特にキレた生徒はよく「学校もイヤだし、家庭もイヤだ」と言い、自分の人生に欲求不満を感じているそうだ。なぜならば、その生徒はよく友達の間で仲間外れにされたり、家族にも無視されているからだと言われている。しかし、もしその若者達を取り巻く人間関係が安定していて、温かいネットワークの中に包まれていれば、縦えストレスに耐えられなくなっても、若者達は大きい暴走には至らないそうだ。

研究者は生徒を支えられるネットワーク以外に、生徒が安心感を持って過ごせるような学校の改革も必要だと指摘している。キレる可能性がある生徒を守るために様々な変革も重要だが、まずは、生徒が社会によって決められた人生にしばられることなく、自分の夢を追随し、好きなことができる社会というものが考えられるべきだと思う。

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