古代ギリシャのオリンピアの祭典をもとにした近代のオリンピックは、4年に1度国際オリンピック委員会が行う世界的なスポーツ大会である。現在、200以上の国が参加するオリンピックには夏季オリンピック、冬季オリンピック、パラリンピック、ユースオリンピックがあり、約400のイベントが行われている。そして、オリンピックの開催都市は世界に自国をアピールする機会になるので、多くの国がオリンピックを開催地になるため毎回競争する。
今年5月16日、国際オリンピック委員会は2020年に開かれる予定の第32回夏季オリンピックの開催地決定までのスケジュールを発表し、立候補都市の申請手続きを開始した。立候補都市の申請は9月1日に締め切られ、アゼルバイジャンのバクー、カタールのドーハ、トルコのイスタンブール、スペインのマドリード、イタリアのローマ、日本の東京都の6つの都市からの立候補申請を正式に受理したと発表した。
1964年夏季オリンピック、1972年冬季オリンピック、1998年冬季オリンピックの開催経験がある日本は2016年夏季オリンピックに立候補したが、2回目の投票で敗れ、2020年夏季オリンピックにまた立候補した。
しかし、前の立候補と異なって、今度の立候補は日本にとって最も意味があると思う。石原慎太郎(いしはら しんたろ)都知事は五輪招致が3月11日の東北地方太平洋沖地震の再建と再生の「大きな促進剤」になるだろうと声明を発表した。そして、2020年夏季オリンピックに使われる桜のリースのロゴをデザインした島峰藍(しまみね あい)氏は、リースは「再び戻る」ことを象徴していて、五輪を通じて、日本に活気が戻ってくることを望むと語っている。放射線の問題のために東京都を開催都市にすることを懸念する声も多いが、もし東京都が2020年夏季オリンピックの開催都市として選択されたら、日本国民の士気を高められるに違いない。