Month: June 2013

100% chocolate cafe

R0014927

友達と一緒にソラマチに行きました!

ソラマチの100% chocolate cafeというところ知っていますか?チョコレートがとてもおいしいお店だよ〜

チョコレートは全部番号つけられる。

そういえばキンキファンの常識の一つは、光一さんが51で剛さんが24ということである。発音が似ているからこうなった。しかもこれはファンの中のことではなく、元々公式が作ったものです。昔ジャニーズ運動会というイベントがあって、この二人の背中の番号はこうだったのだ。

ところで、ここのチョコレートの51番がレッドチリで、24番は黒糖。黒糖はまだ普通においしいけど、レッドチリはさすがにおいしいとは言えない…

キンキファンが行くと絶対この二つを買うから、店員さんもこのこと把握しているらしい。

ツイターでみた話なんだけど、あるキンキファンが51番と24番のチョコレートをレジまでもっていったら、店員さんに「51番そんなにおいしくないよね。みんな大変だね。」って言われたらしいw

私も一応試してみたけど、まあまあって感じかな?ちょっとだけチリの辛い味がするけど、みんなが言ってるまずさではないと思う。

私がお勧めしたいのは、ロイヤルミルクティー、ローズヒップ、ジャスミンです。とてもいい香りです。

他には私はストロベリーのも買ったけど、やっぱり期待を裏切らないのもつまらないとおもって… おすすめしませんw

Yo、博多!

博多に行きました。

ミュージカルを見るためにいきました。ついでに旅行。(なぜかこのフレーズはルームメイトにめっちゃ笑われた。

ミュージカルは東京でも見ましたが(この前のブログでも書いてあったはずのエンドレスショック)、やっぱり地方の劇場の感じも見てみたい。そして去年日本に来てから九州に行ったことがないので行きました。ジェットスターという航空会社で結構安いチケット予約した。

九州までくるのは六年前はじめて日本に来た時はありました。あの時は熊本に行きました。

今回は福岡県の博多市。そしてミュージカルが上演する場所は博多座。

ミュージカルの演出はやっぱりちょっと変化が見える。博多座は帝国劇場より小さいからだ。ステージは小さいとはいえ、博多座は三階があることは意外だ。あとは売店がめっちゃくちゃ多い… 劇場は帝劇しか行ったこと私にはちょっとビックリするぐらい。

感想は、ミュージカルで光一さんが言った通り、帝国劇場より博多座のお客さんの年齢は結構いってるね…(あっさり

R0014523

博多といえば、ラーメンですよ!!!あの有名の一蘭ラーメンの本社も博多にありますよ。

一蘭ラーメンももちろん食べてみました。元々チェーン店だから味あんまり変わらないと思ってたけど、やっぱり本社のラーメン(博多のラーメン)はおいしいよ。一番大きな違いはたぶんチャーシューかな?東京の店のものよりもっと硬くて香ばしい。

私は細麺が好きなので、博多ラーメン大好き❤

R0014672

って、こう撮ったら東京のと全然変わらないじゃん!仕方ないか…

ただし一人で行ったので、一人で屋台をチャレンジする勇気はさすがなかった。

あとは太宰府天満宮にも行きました。特に感動したところとかなかったけど、梅のソフトクリームはすごくおいしかったことだけは印象的でした。(笑)

 R0014606

 

文句ありますけど!って、聞いてくれる人、分かってくれる人いないかな…

今日は久々にキンキファン友達と一緒に焼き肉に行きました。

結局事キンキの文句を言うばっかりの4時間でした。今思えばすごいな〜

焼き肉はまあまあおいしかった。コーラが面白かった。小さいグラスの中に三つの氷はちょっと高すぎるではないでしょうかXD

こういうガラスボトルのコカコーラはなんか昭和っぽい。。。

394941521516

文句というのもアイドルに関しての思考とも言えるのかな… ファンだけどここまで考えるのは珍しいのかな。

まず私はKinKi Kidsというアイドルデュオ、堂本光一さんと堂本剛さんのファンです。しかし最近はソロ活動が多くて、ふたり揃った活動は全然なくて悲しいです。

ところで、ふたりのソロ活動のスタイルも全然違います。

光一さんはアイドルを仕事として、ちゃんとファンの角度から考えて仕事をする。一方、剛さんはアーティストの気取りで自分の力でいろんなアイドルの壁を壊しながら自分らしく仕事する。ここはどっちがいいのかという問題ではなく、どっちもよくないの話です。任された仕事なら全力で完成するだから事務所からソロの希望を断る気が見えない光一さん。そしてソロで自分らしく表現してアイドルに限られたくない剛さん。15周年だから何かやるのは言いましたが、16周年になるまであと一ヶ月… だからグループの活動は期待できませんね…

っていう感じの文句でした。

こんなことでずっと悩むわけではないけど、こんな話して理解してくれる相手がいるということの素晴らしさが今分かった☆

 

「図書館戦争」

初めて映画館にいきました。友達二人と一緒に渋谷のTOHOシネマで「図書館戦争」という映画をみました。

そういえばキンキの「危険な関係」で吉田拓郎さんが「映画が終わり渋谷を歩いていた」というフレーズがあった。ここのことかな。

「図書館戦争」のアニメは元々見たことあるし、主演の岡田准一と榮倉奈々も好きだし、日本で映画館に行ったこともないし… といういろいろな理由で友達と行くことを決めた。

水曜日はレディースデーという素晴らしいシステムを知って嬉しかった。レディースデーは普段の値段の半分で1000円。

渋谷TOHOシネマに入ったら「さすが!!!」と感じた。席は広くて飛行機のビジネスクラスみたい!過言ではない。座ってると前の人の頭は全然邪魔にならないし。

図書館戦争は本当に素敵な話でした。戦争のハードなシーンもあり、甘酸っぱい恋愛の話もあった。激しい戦争の場面では本当にとても緊張させられた。岡田くんカッコいい!!!しか思えなかった。事後でいろいろ調べてみたら、岡田くんは結構プロらしくて師範レベルの能力を持つことにビックリした。榮倉奈々もカワイイ!!!ちょっと男に負けたい頑張り屋さんで、内面はとても乙女チックってかわいかった。

ところで、となりに座ってるおじさんが岡田ファン疑惑があった。なんかいろんなシーンに反応が激しくて… ファンじゃないかなと思うぐらい。

 Screen Shot 2013-06-25 at 12.15.51 AM

奈良なら…

春休みに、奈良に行きました。

私ははじめて関西に行くわけではないけど、今回ははじめて一人で関西に来ました。

東京とはやっぱり違うなー。

まず、なぜかエスカレーターに乗る時には左ではなく右に立つ。(後でルームメイトに話したら、京都駅だけは左だと言われた。)

そして、本屋さんに行ってガイドブックを買う時に店員さんの「ありがとうございます。」の「す」は妙に高くて長いに聞こえる。

春ですから、桜は綺麗に咲いていた。そこを狙って奈良に行きました。

完全にノープランで行きましたから、午後に到着し、ホテルで荷物を預けてから駅で買ったガイドブックを見ながらぶらぶら。

店はだいたい5時に閉まるから2時間しかないけど、その日の午後に興福寺とならまちで楽しく過ごした。

興福寺に関しての感想は…  本堂の線香の匂いはとても素敵でした!

仏像を見るのはもちろん感動しましたがそれはうまく言葉にできない…

ならまちは古い時代の奈良のまちのイメージでした。

まずはにこすたいるというカフェで大仏カプチーノを注文した。抹茶葛餅も独特な感じでした。葛餅食べたことないから、ちょっと食べにくかった。

R0013667

そしてならまちのカナカナというお店でとてもおいしい晩ご飯を食べました。詳しいメニューは忘れてしまいましたが、肉のシチューはとても柔らかくておいしいのは覚えてる。ハーブティーもとてもおいしかった。(^o^)/

はい、カナカナごはんです。

R0013676

次の日はお寺巡りで、春日大社、東大寺、氷室神社、薬師寺、唐招提寺、西大寺、平城宮跡、海王龍寺、法華寺に行きました。一日中でこんなに歩けるのは自分もちょっとビックリした。朝から午後5時まで楽しかったです。桜もとっても綺麗でした!とくに氷室神社と薬師寺の桜はいろな種類があった。しだれ桜初めて見た感動は今でも忘れられない。三日目はちょっと遠いところにある法隆寺に行ってみた。雨が降ったのはちょっと残念でしたが、ひそか雨の中のお寺も違う雰囲気でした。

 

これは雨の中の春日大社!

R0014172

最近もう一回夜行バスで行ったけど、フィールドワークのために行ったからあんまり遊んでなかった… もう一回行ってゆっくり遊びたいなー。

ビブリオバトル・きらきらひかる

1、本の詳細

書名:きらきらひかる

著者名:江國香織

発行年:平成六年

出版社名:新潮文庫

 

2、あらすじ

 

現代の日本の東京で、周りから見るととてもアブノーマルな夫婦がいる。妻の笑子はアルコール中毒で、情緒不安定という程度の精神問題を持っている。夫の睦月はホモ、つまり同性愛者である。この夫婦のふたりはお互いの問題を知ってから、許し合って結婚した。睦月には、紺という男同士の恋人がいる。しかし、お互いの問題はお互いの家族に内緒にしている。 睦月は内科の医者である。同僚の中に柿井という婦人科の医者さんもホモで、お互いのことをよく知っている。一方、笑子は家の中でイタリア語通訳の仕事をしている。笑子には瑞穂という「唯一の友人」がある。笑子と紺は友達のように仲がいい。

日々の生活の中に、笑子は自分がだんだん睦月のことを大好きになったことに気付いた。 その結果、笑子はまた情緒不安定になった。睦月は笑子のことを心配し、瑞穂に頼んで、瑞穂は笑子を遊園地に連れて元カレの羽根木さんと会うことにした。 遊園地で遊んでいる時に、瑞穂からこれは睦月の意思を知り、泣き始めて、医務室に連れて行かれた。睦月は疑問を持つ瑞穂に自分がホモであることをすべて告白して、瑞穂はまたそれを笑子の家族に伝えた。睦月の両親と笑子の両親は睦月と笑子の家で集まって 、お互いがアル中やホモを隠していることを知ってとても怒った。しかし、睦月と笑子二人とも「このままでいい」と思った。この話を聞いた紺くんは怒りすぎて睦月を殴り、旅に出た。笑子は自分の両親に睦月はもう恋人と分かれたという嘘をついた。ある日突然、笑子は睦月を家の階下の部屋に呼び、そしてその部屋に住むことにした紺くんと一緒に睦月を迎えた。

 

3、感想

 

「きらきらひかる」は実に不思議な話だと思う。江國さん本人はこの本を「シンプルな恋愛小説です」とコメントした。ホモの夫とアル中の妻の話なのによく言うよ、と思ってしまう。本を読み始めた時に、ホモやアルコール中毒や情緒不安定などの設定に驚いた。不思議なことに、本を読めば読むほど心が落ち着く。澄んだ雰囲気で書かれた夫婦の日常にとても感心した。

この本は笑子と睦月の視点から交互に書かれていた。女性視点と男性視点があって、とても分かりやすかった。笑子は睦月のやさしさを感じ、睦月のことをもっと好きになり、しかしホモである夫は決して自分に恋愛感情を持つことにはならない。その結果、笑子は自分から睦月と紺くんの幸せを応援するしかない。この部分はすごく切なくて、心が動かされた。

この本を読んで、改めてステレオタイプというものについて考えた。周りから見るとアブノーマルの人たちも、普通に穏やかな生活を送っている。

芥川龍之介の晩年の作品について

1927年7月24日に、芥川龍之介が将来に対する「ぼんやりした不安」を言い、自死して果てた際には、先の見えない不安な時代を生きる日本人に大きな衝撃を与えた。厭世自殺に果たした芥川は晩年の作品で一体何を求めているであろうか。以下では、芥川の晩年に焦点を当て、「或旧友へ送る手記」「或阿呆の一生」と「歯車」をもとにして芥川と彼の作品の特質について論じたいと思う。

「或旧友へ送る手記」では、芥川は自殺者の心理について書いた。本文の最初に、「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。」という衝撃の自白はあった。その後「尤も僕の自殺する動機は特に君に伝へずとも善い」という文が芥川は自殺者の動機ではなく心理について論じたいことを明らかにした。芥川は理屈をこねて、自殺の可能性を考えた。「苦まずに死ぬ」ため自殺の手段を挙げ、美的嫌悪や失敗する可能性を真剣に考え、死後の遺産まで心配した。二人で一緒に自殺することや家族に気付かれないように自殺することなど実際に可能性を思考した。最後に、「けれども自然の美しいのは、僕の末期の目に映るからである。」という文があった。芥川にとって、末期の目に映る世界はとても美しいものである。「或旧友へ送る手記」のなかで自分が笑われるという予想をしている。可笑しさには既に覚悟していたが、自分はもう末期だから仕方ない、自分の目映る世界は美しければそれで良いという少し自暴自棄な考えも表しているではないだろう。

「或阿呆の一生」はフラグメント形式となっている。最初では、芥川は「僕は少なくとも意識的には自己辯護をしなかったつもりだ。」と自白した。芥川自身は文壇デビュー後、文壇のホープやスターとして見られて常にエリート意識を持つ、自分の故郷や発狂した母の話などを自殺する2年前までできる限り隠した。 この小説は芥川の自己告白的なものであり、一種の遺書ともいえるだろう。そして、この遺書を作家芥川として冷静な目で書いた。

「歯車」には象徴的イメージが多く、 それぞれ主人公の心象風景を表している。それらのイメージの象徴的意味の究明は作品解読の鍵になると考える。作 品に漂っている不安の情緒は、芥川龍之介の自殺の動機であった「ぼんやりした不安」を解明するのに一つの手がかりとなっている。

芥川は作品で自分が病気の末期と考え、実際にも病気になっていた。福島章の「病跡学から見た芥川龍之介」(『国文学 解釈と鑑賞』一九八三・三)のなかで、福島は芥川の病(神経症)と創作との関わりを各時代を追って検討し、「神経症や分裂病的体験に悩んでいる時期に、名作とされる作品が多く、健康と目される時期にかえって名作が少ない」ことを指摘し、最晩年の芥川の苦闘にふれ、「この最後の時期において、病気の圧倒的な力と、彼の自我(芸術家としての能力)のうちの健康な部分とが、きわめて強い緊張をはらんで格闘し、結果としていくつかの名作が生まれた」とする。

芥川の晩年の作品では自殺という自分の人生の果てを想像繰り返し、最後はやっとそこにたどり着いたのは必然とも言えるではないか。

下北沢

初めて下北沢に行ってみた。キンキファン同士の友達カエちゃんと一緒に行きました。なぜキンキファンの友達と一緒に行くっていうと… つい最近堂本剛さんは関西の番組に下北沢でロケしたわけです。もちろんロケ巡りだけのためにきたわけではない!下北沢の古着屋は有名でずっと行ってみたかった。

京王井の頭線に乗って下北沢駅で降りたらすぐ「お笑いはいかがですか?無料ですよ〜」と声かれられた。お笑いは確かに面白いかもしれないけど、日本人のツボについて私はいまだによく分かっていません…(そういえばさっき奈良駅の付近で「キャバクラはいかがですか」と声かけられ… どういう意味ですか?!!!)

古着屋多い!一つの店に入ってみたら、下北沢の手描きマップもらいました。とても可愛くて描かれたけど、そんなに分かりやすいではないので使わず記念としてカバンにいれただけ。

下北沢ではおしゃれな人が多い。でもそれは原宿や渋谷の人のおしゃれとは違う。下北沢ファッションはもっとカジュアルで、ナチュラルで、リメイクやリフォームされたモノが多いと思う。

下北沢でおいしいレストランも見つけてラッキー!

古着は安いけど私的にはやっぱりちょっと抵抗があるので買わなかった。

もちろん、ロケで行ったことがある店に行ってみた。帽子屋さんだった。帽子屋の中であるコーナーが「わかる人にはわかるコーナー」と書いた。そのコーナーに置いてあったのは全部テレビで試着したものでした。そんなに狂熱的なファンではないから試着もしなかった。友達とニヤニヤしただけ…♪( ´▽`)

レストランの名前忘れたけどまた行きたいな〜

これはカフェで食べたデザートです。おいしかったよ〜☆

330964296785

夜行バス

今回ファイナルプロジェクトのフィールドワークのため奈良に来ました。

予算を減らすため、夜行バスを乗ってみました!!!夜行バスは5千円ぐらいで、だいたい新幹線の料金の三分の一です。

夜行バスですから、東京駅23時発ですで、朝の6時半に京都駅につく。

乗ったことがないので一応乗った経験がある友達に尋ねてみた。どんな夜行バスを選んだほうがいいって。

友達によると、3列そして女性安心のバスを選んだほうがいいらしい。普通のは4列ですが、3列のほうがちゃんと休めるらしい。

そして女性安心と普通の夜行バスの違いとは、女性安心のバスでは女性のとなりは必ず女性っていうことです。

バスの乗車員に自分の名前を言って、乗車員が私の席の番号を教えてくれた。3列の席はまあまあ広いとは言える。普通のバスの席より広いと思う。

夜行バスの席には不思議な機能がついている。席の前に踏み台を広げて、席の下の板を上がると、足がちゃんと支えられ、これで足は疲れない、ちゃんと休める。

東京駅の次に横浜にも止まった。そして車内の電気は全部消されて、携帯やタブレットの使用禁止のアナウンスが流れた。

席の下の照明が3列席の通路を淡く青く照らしているだけ。

椅子をなるべく倒して寝る。となりの女性はすでに持ってきたアイマスクをかぶって寝ています。

途中は休憩のせいで何回起きたが自分が思ったよりちゃんと寝れた。バスを降りたら目の前は半年前に来たことある京都駅。

まだ朝の6時半なのに、京都駅ではもうにぎやかな感じ。

試してみたいと思って意外と楽しかった。初めての夜行バス。

R0016035

源氏物語絵巻の柏木から御法:華やかの内には生と死の深み

源氏物語は日本の四大絵巻の一つであり、国宝である。現存の十九巻から、柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法五巻を取り上げたいと思う。この華やかな五巻から、源氏物語の生と死の重いテーマを考えたいと思う。

 

源氏物語絵巻は女絵系統に所属する。詞書の料紙は五彩の染紙に金銀箔や砂子を散らし、顔料を使って部分的に文様をあしらあしらい、平安時代独特の装飾をこらしている。料紙に草仮名で書くのも女絵の特徴である。源氏物語絵巻では、天地が二十一・九糎ほどの小ぶりの寸法の料紙が使われた。濃厚な色調が使われ、画面のすべてを余白を残さず塗りつぶしている。

そして、源氏物語絵巻は大和絵を代表するテキスト。九世紀末、大和絵は唐絵に拮抗して成立する。唐絵の漢字に対して、仮名を用いた。

大和絵の技法の代表するのは、「作り絵」「吹抜屋台」「引目鈎鼻」という特性である。京都国立博物館の『特別展覧会 源氏物語の美術』 の「引目鈎鼻」の解釈は、「目は一筋の線、鼻は鈎形で示した最も単化した描法。」である。この描法の特徴は喜びや悲しみなどの表情の動きが見られないことである。

 

源氏物語絵巻は五種に分け、その中の第一種群は柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法である。 『特別展覧会 源氏物語の美術』によると、第一種群は最も代表的なすぐれた画面であり、「先づ色調の豊かな美しさは、いかにも王朝的な典雅な趣きがある。そして人物や調度品などの配置はひきしまった緊密な構図で整い、しかも全体的に無限的な情緒が感じられる。」

しかしながら、柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法の五巻はこんな華やかな絵巻の中核的な部分でありながら、表現している物語は源氏物語の中で光源氏の晩年の陰り。この部分では、女三の宮の出家、柏木の病死、紫上の病死など暗い話題が多い。一方、女三の宮と柏木の不倫で誕生した嬰児、薫の五十日の祝いも描かれている。源氏物語の生と死の深みは絵巻で表現されている。

 

柏木から御法までの柏木グループについて、『源氏物語絵巻の謎を読み解く』は「 柏木グループのみに、画の指示をしている指図が記入されている。絵を指示した上流貴族たちが強力に画面制作に関与したことがうかがえる。従来以上に特性のある画面を制作しようとする意志が読み取れるのである。」と述べていた。柏木グループの仕事は光源氏の晩年の静かな敗北と諦念の世界を取り上げ、その内面にわだかまる思いを見事に形象化し、掬い上げることで、より華やかな巻々を選んだグループに逆に差をつけようとする試みに見てもよい。

 

以下では柏木から御法の五巻の絵巻を一つずつ、絵巻から見せる物語の世界を分析したいと思う。

柏木一・二・三は女三の宮の出家、柏木の遺言と薫の五十日での祝いの場面を描いている。柏木一は朱雀院、光源氏、女三の宮を集め、几帳の裏でそれを見て悲しむ女房たちの姿を反対側に集めて描いている。画面の中央部分を境目にして、画面の世界が二分されている。この画面において、几帳と畳の縁とが平行に描かれていないことが「三人三様の交わらない複雑な心のずれを表す」という評論がある。(『国宝「源氏物語絵巻」を読む』)俯瞰描写は複雑な局面を示している。柏木二では、柏木が瀕死でも、冠をつけ、少し体をおこして夕霧を迎えている場面が描かれている。柏木三は薫の五十日での祝いで、「光源氏はまっしろの産着をきて、自宅にいながら直衣姿であり、烏帽子ではなく冠をかぶっている。仕えの女房たちは裳唐衣の正装である。」(『きもので読む源氏物語』)

横笛の絵巻が選んだ場面は夕霧と雲居雁の夫婦喧嘩の場面で、若君に乳をふくませる雲居雁とその様子をうかがう夕霧である。夕霧の家族が描かれて、死にゆく父柏木、出家を望み現世を捨てようとする母女三の宮、残された子供という崩壊の家族と相対する。

鈴虫では、出家した女三の宮と、源氏と冷泉院の対面の場面が描かれた。

二つの絵が伝わった感傷が共感できる。

夕霧の巻では、夕霧と雲居雁の夫婦喧嘩の場面が描かれた。夕霧が読む文を、雲居雁が奪い取ろうとする場面である。女房たちが障子の前で聞き耳を立っている。引目鈎鼻故に表情はよく読めない。

御法では、病に臥す紫の上と悲嘆に暮れる源氏と夕霧が描かれている。庭で萩、薄、女郎花が吹きすさぶ風に乱れなびいている。紫の上と源氏の別れの場面が一層悲しみ滲む。

源氏物語絵巻のなかの柏木から御法の五巻は最も華やかな部分だと評判されたが、その中に生と死、喧嘩と別れの場面が描写され、実に深みと重みが感じられる。

 

 

あとがき

レポートをまとめて、源氏物語、そして源氏物語絵巻はやはり素晴らしい作品だと改めて感じた。アメリカの大学で源氏物語を英語で勉強したが、今回絵巻を通して、新しい認識ができた。絵巻があるだからこそ、平安時代の想像がつける。源氏物語の約百年後で描かれたものだから百パーセント信じることも危険だと資料の中に書いてあるが、平安時代の物語を理解することに助けることは確実だ。今回は現存の源氏物語絵巻が見たくて五島美術館まで行ってみたけどちょうど展覧中になっていないので残念でした。機会があれば名古屋の徳川美術館に行ってみたいと思う。

そしてこの講義について、本当に大変勉強になりました。OYRとして、日本の文化にもっと深く理解した。私は中国人として、心の中で日本の絵巻を中国の絵巻と比較するのは自分一人の楽しみでした。とくに絵巻は非常に面白かったと思った。昔の中国は日本人からはこう見られていたのだと感心したところはいくつあった。たとえば皇帝の王座に鳳凰紋様の絹を飾ることは中国人から見るとは龍は皇帝の象徴で鳳は王妃の象徴という常識とはかなり違う。

 

 

 

参考文献

 

奥平英雄・『源氏物語絵巻』・ 保育社・1985

尾崎左永子・『光源氏の四季 王朝のくらし』・ 朝日新聞社・1989

清水婦久子・『国宝「源氏物語絵巻」を読む』・和泉書院・2011

近藤富枝・『きもので読む源氏物語』・河出書房新社・2010

京都国立博物館・『特別展覧会 源氏物語の美術』・日本経済新聞社・1975

三谷邦明、三田村雅子・『源氏物語絵巻の謎を読み解く』・角川選書・1998