NHKの道徳ドキュメント第17回「伝統の歌に願いをのせて」というテレビ番組を見て、さまざまなことが勉強になった。この番組は、アイヌ音楽の復活と伝承に取り組む「マレウレウ」という女性のグループについて紹介した。マレウレウのメンバーの祖先は北海道のアイヌなので、メンバーの4人は音楽を通して、アイヌ文化の魅力を伝えようとしている。
番組の最初に、マレウレウのコンサートの映像が少し流された。私はアイヌ民族とアイヌ語の存在を知っていたが、アイヌの音楽を聴いたことがなかったので、映像を見て音楽の魅力を感じた。番組のインタビューされたコンサートの観客が言った通り、「すごく不思議な心地よさ」を感じた。言葉の意味はわからないが、音楽に感動した。
アイヌ語で、歌や踊りのことを「ウポポ」を言う。マレウレウのメンバーは、ウポポを再現するため、古い音声資料などをもとに歌と踊りの練習をした。こういうかたちで、アイヌ音楽の復活と伝承に取り組んでいた。これはとても素晴らしい努力だと思う。こういう努力があるので、アイヌ伝統の歌が消えていくことはないだろう。
マレウレウの新メンバーリエさんには、小学校のときにアイヌであることをバカにする同級生がいたので、リエさんはアイヌであることを言わないようにしたことがあった。その後、リエさんと同じ専門学校のアイヌの友達は自己紹介のときにアイヌであることを堂々に話した。それを見て、リエさんはアイヌの歌や踊りを再び始めようと決心した。私の考えでは、自分のアイデンティティを隠すより、自信をもってアイデンティティを話すほうがいい。
この番組を見て、アイヌの音楽、文化やアイデンティティなどに関する知識が増えてよかったと思った。