Monthly Archives: October 2013

Student Interview: Satoko and Fellowship at WIPO

皆さん、こんにちは。日本語通訳翻訳(T&I)プログラム1年生の神野裕史です。今年度、新しくblogを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

MIISに入学してから2ヶ月強が経ちます。新入生も学校が始まって初の中間テストが終わり、ようやく学生生活に馴染んできたところです。そんな学生の今の関心事項のひとつが2学期終了後の夏休みに行うインターンシップです。いったいどんなインターンシップ先があるのか、どんなお仕事ができるのか、学生の間ではよく話題になっています。そこで、blogを読んでくださっている皆さんのご参考にもなればと思い、この夏、3ヶ月、世界知的所有権機関(WIPO)でインターンシップを行った2年生の金森聰子さんに、インターンシップの感想を伺いました。

― 秋休み明けのお忙しい中、ありがとうございます。スイス・ジュネーブのWIPOで夏休みに3ヶ月間インターンされていたと聞きましたが、どんなお仕事をされていらっしゃったのでしょうか?

金森さん WIPOのエントランス前で

金森さん WIPOのエントランス前で

WIPOは国連の専門機関で、知的財産の保護を世界中で促進することを目的としています。その業務のひとつに特許の国際出願制度の運営があります。WIPOでのインターン制度はフェローシップと呼ばれていますが、私はフェローの1人として日本から出願された特許を日本語から英語に翻訳する仕事を行っていました。

フェローシップを始めた当初は要約と呼ばれる特許出願の明細書や図面などの概要をまとめた資料の翻訳を行いました。そして徐々に慣れてくると、より分量の多い「特許可能性報告書」も翻訳の対象に加わりました。どちらも翻訳後、リバイザーと呼ばれる担当者の元に原稿を持参し、校正・校閲を依頼し、修正箇所の指示を仰ぎます。

WIPO外観

WIPO外観

― フェローシップでどのような学びがありましたか?

いちばんの発見は特許翻訳が楽しかったことです。書かれている内容をリサーチして、しっかり理解して、翻訳する。間違いが許されない仕事で、精密さが求められますが、知的刺激をたくさん受けることができました。フェローシップを始める前までは、特許翻訳の経験そのものはなかったものの、MIISで学んだ経験が役立ちました。MIISの授業では、言葉を置き換えるのではなく、意味を理解して別の言語で伝えることが強調されています。その重要性を感じた局面が何回かありました。また、文章の論理展開を理解するのに必要な分析思考もMIISで鍛えられたと思います。

国際機関で働けたこと、ジュネーブに滞在できたことも貴重な経験だったと思います。職場には「世のため、人のために働いている」という雰囲気がありました。また、国際機関が集い国際会議も多く開かれるジュネーブの街には何カ国語もの言語が飛び交い、非常にコスモポリタンな空気に溢れていました。例えば、WIPOでは英語に加え、フランス語も公用語として使用されているので、フランス語でも会議が開かれ、英語に通訳されています。WIPOのフェローシップは、卒業後に実際の仕事に結びつくことも多いと聞いていますので、またご縁があるのではと楽しみにしています。

ジュネーブのレマン湖

ジュネーブのレマン湖

― 今日はお忙しい中、ありがとうございました。

いえ、こちらこそ。MIISはWIPOに長年フェロー生を送り出してきた経緯もあり、WIPOの翻訳の責任者がフェローシップの説明に来たり、キャリアアドバイザーからのアドバイスが受けられたりと、フェローシップを目指す上でも恵まれた環境だと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。

Social Hour

 

皆さん、こんにちは。国際経営学 (MBA) 専攻2年の玉井です。今年度もこの MIIS 日本語ブログを担当させていただくことになりました。引き続きよろしくお願いします。

MIIS では8月後半から新しい年度が始まりました。(日本と違いアメリカでは秋が年度の切り替えの時期です。)新しく入学した1年生を見ると去年の自分を思い出し、懐かしく感じます。1年という時間が経つのはあっという間ですね。私自身2年目ということで、去年の今頃よりはスムーズに授業に取り組めていると感じますが、まだまだ課題に追われる毎日です。もっと時間を上手くマネジメントしていかないといけないと日々感じています。

多くの課題やプロジェクトをこなさなければならない学生生活ですが、上手く息抜きをしていくことも大切なことでしょう。MIIS 生の余暇の楽しみのひとつに学校主催のイベントがあります。ハロウィーンパーティーや秋の文化祭、BUILD と呼ばれる無料の語学クラスなどもあり、どのイベントも活気にあふれています。今回は MIIS の中の数あるイベントのひとつ Social Hour について紹介したいと思います。

pic 2MIIS では Social Hour というパーティーが、毎月第一金曜日の夕方からキャンパス内のカフェテリアブースで生徒会主催により行われています。ビールやワイン、簡単なお菓子なども主催者側が用意してくれる上に、参加料も無料なので私自身非常に楽しんでいます。夕方の薄暗い雰囲気の中DJが音楽をかけてくれるので、参加者も自然とリラックスしています。ちなみに環境対策に力を入れている MIIS らしく、各自カップは持ち寄りです。金曜の夕方なので、そのまま Social Hour の後ダウンタウンまで飲みに行く人も多くいます。

Social Hour では、普段関わることの少ない違う学部の生徒や先生とも気軽に話すことができ、非常に有効なネットワーキングの場となっています。私個人の経験としては、ここで出会った OB の方と意気投合し、サンフランシスコの方まで遊びに行ったこともありました。入学したばかりの頃はまだ知り合いも少なく、この場で初めて話すクラスメイトもいました。お酒が少し入ることにより、英語でも気軽に話しかけにいくことができます。MIIS にこれから入学を考えている方がいれば、入学前にも Social Hour やその他のイベントに参加することをおススメします。

最近の朝夕はぐっと気温も低くなり、寒さを肌で感じるようになってきました。留学生活では健康管理に気をつけながら、残りの9ヶ月を充実したものにしていきたいです。

それではまた!

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