Monthly Archives: May 2013

MBA留学で感じたこと

皆さん、こんにちは。国際経営学(MBA)専攻の玉井です。

MIISでは5月18日には卒業式が予定されており、2年生はこの日を最後に卒業です。お世話になった先輩方が卒業していくのは大変寂しいですが、MIISで学んだ内容を活かし各フィールドでの活躍を期待しています。また、3ヶ月間の夏休みを終えると、8月からは新1年生が入学してきます。今回は大学院へMBA留学を検討している方などへ、私がアプリケーションや入学してから感じたことについてお話しさせていただきます。

試験勉強の様子

試験勉強の様子

日本人留学生がアメリカでMBAに申し込むためには、テストスコア(TOEFL、GMAT)、自己紹介書、履歴書、推薦状、大学時代の成績証明書等が必要とされています。詳しくはMIISホームページをご覧ください。

http://www.miis.edu/admissions/requirements/business

決して人様に自慢できるようなスコアを取ったり、模範的な学生ではないですが、私なりに苦労したことなどを皆さんに共有出来ればと思います。

入学準備をしていく中で、私が最も手を焼いたものはTOEFLとGMATで基準点以上を取ることでした。初めて受けたTOEFLでは散々なスコアを叩き出し、自分は本当に入学することが出来るのだろうかと感じました。そんな中でも日々の学習に加え、移動時にポッドキャストで聞く英語

図書館の様子

図書館の様子

ニュースや英字新聞、メールマガジンへの登録など日々の生活からなるべく英語に触れる時間を増やしていきました。大学院に入学して1年目も終わろうとしていますが、現在でも通学時のニュースなどは当時から続く習慣となっています。

GMATは大きく分けて数学的思考力と英語の言語能力を測るパートに分かれています。数学は日本のセンター試験レベルなどと比較しても容易でしたが、逆に言語パートはTOEFLと比べてもかなり難易度が高かったです。日本の標準的な教育を受けてきた方にとっては、数学で高得点を取ることが全体のスコアを上げるポイントになるでしょうか。

基準点はなんとかクリアしたものの、入学してからも授業に遅れを取らないようする毎日でした。私が苦労した点は大きく3つです。

1つ目は英語力。私の英語力ではネィティブの先生が話す英語を1コマ(110分間)連続聞いていると集中力を保つことが難しく、追いつけなくなることも少なくなかったです。授業そのものよりも、予習・復習時に本や資料をじっくり読み理解することも多いです。

2つ目は授業の進め方。日本的な先生の板書を写して講義を聞くスタイルに慣れていた私にとって、ディスカッションなど授業中積極的に発言することは難しかったです。また初めのうちは、アメリカのテスト形式、授業登録そのものや先生へメールで質問することでさえも戸惑いました。

3つ目は日米の文化の違い。初めての授業では食事をしながら講義を受ける生徒に驚かされました。ケーススタディでもアメリカ人が当然知っている企業や著名人などの知識がないため苦労しました。

授業の様子

授業の様子

現在も遅れを取らないようにする毎日ですが、クラスメイトや友人の助けによりだんだんと慣れてきました。来年の春、私が卒業する頃には今の2年生のように成長した自分でありたいです。

英語奮闘記 at MIIS

こんにちは。国際環境政策(IEP)専攻2年生の藤木です。ただいまMIIS内は学期末試験の時期で、図書館は連日満席です。

さて、私はこの18日にMIISを卒業します。思い返してみればあっという間の留学生活でした。予想はしていたものの、留学生活は24時間常に課題に追われている毎日でした。そして何よりも、英語との奮闘に尽きる日々でした。今回は、私の留学生活振り返りと称して、主に学校生活での英語奮闘記をお送りします。

留学開始当初は、学校では授業内容を聞き逃してはいけないという思いから、耳を強制的にダンボ状態にすることに必死でした。教授は皆比較的はっきりと話してくれますが、英語ネイティブのクラスメイト同士のディスカッションはスラングだらけでとても速く、5分程のディスカッションのトピック自体が理解できない、という事態にもしばしば遭遇しました。そういう時は、自分がまるで子供になった気がして悲しくなったのを覚えています。

授業内でのディスカッションは、私にとって難関の一つでした。政策関係のクラスではよく、授業の最後に数人で2〜30分程話し合い、その場で簡単な政策分析を発表する機会がありました。これが、時間がないので皆とにかく早口なのです。自分の意見を言おうにも、矢継ぎ早のディスカッションになかなか割って入れない。5回ほどチャレンジして失敗した挙げ句、メンバーの1人が見かねて助け舟を出してくれたこともありました。グループディスカッションには優しいクラスメイトの助けも借りながら徐々に慣れていきましたが、未だに苦手です。

プレゼンテーションも私には大仕事の一つでした。元々、人前で話すのは日本語でも大の苦手だからです。その為、留学生活で初めてのプレゼンテーションは英語ネイティブのクラスメイトにもチェックしてもらい、時間を計って何度も練習しました。そのプレゼンテーションで教授とたくさんのクラスメイトに褒めてもらえたことでとても自信がつき、その後はプレゼンテーションに対する恐怖感は無くなりました。

この英語奮闘生活を支えてくれたのは、必修の英語クラスです。特にライティングは、自分の想像を遥かに超える膨大な量のフィードバックを毎週教授から受け取っていました。週2回授業+宿題は確かに時間を取りますが、この授業がなければ、政策ペーパーを書くライティング力はつかなかったと思います。また、留学生活を通して行っていた、週1-2回のランゲージエクスチェンジ(ランゲージパートナーと会って1時間程英語を話す練習をしていました)も、大変助けになりました。日常会話でよく使う表現等も教えてもらえますし、何よりも会って話すのが楽しいので気分転換にもなり、英語を勉強している方にはお勧めです。

Kaori_photo

先日、英語のクラスで巻き寿司の作り方のトレーニングセッションを行いました!

これからMIISを目指す英語が苦手な方に、この記事を少しでもご参考にして頂ければ嬉しいです。

モントレーでの一年を振り返る

今回は、期末試験も始まり、もうすぐ二年生ということで、一年を振り返る回にしたいと思います。また、これから一年生がMIISに入学されるということもあり、事前にモントレーで何が出来るのか、お話しすることにします。

 

まずは勉強面。一学期目は様々なトピックに関して翻訳や通訳の練習をし、手広く浅く、翻訳とは何か、通訳とは何かを学ぶ、習うより慣れる日々でした。カバーした分野は観光、レシピ、政治、文化、経済などなど。僕は他にもTLM(翻訳ローカライゼーションマネージメント)のクラスを二つ(翻訳支援ツールとローカライゼーションマネージメントの授業)選択科目として取りました。元々はCI(会議通訳)の修士を考えていたので、これらの授業は必修ではなかったのですが、とても興味のあるトピックでしたので、履修しました。TLMの授業の良いところは、他の言語を学んでいる学生と一緒に授業を履修できることです。他の言語の通訳や翻訳のビジネス環境などを知る良い機会でもあるので、オススメです。また、将来授業で知り合った学生から仕事をいただくこともあるかもしれません。TLMの学生は翻訳マネジメントを学んでいるので、将来のクライアント候補なのです。

 

二学期目は翻訳と通訳のコースを全て履修すると、それだけで16単位に達してしまいます。僕もTLMの授業は一つも取れませんでした。また、二学期目は経済や金融関係にフォーカスした授業構成となるため、最近の出来事などの背景知識が大事になってきます。普段からニュースを読み聞きしている必要があります。池上彰さんの本や、柴田真一さんの『図解式金融英語の基礎知識』などを読んでおくと良いと思います。僕は週刊誌や本など比較的よく書けているものを写経すると表現力の向上に役立つと言われたので、数分だけでも日々ニューズウィークなどの文章を書き写すようにしています。

 

生活面の話もしたいと思います。とても苦労したのは、家探しです。僕は最終的にはルームメイトを見つけてふたり暮らしをしています。それも、3日で家は見つかるだろうと思って泊まっていたホステルから出ていかなくてはならない日にフェイスブックを通して出会ったルームメイトと住んでいます。ひとりで部屋を探すよりも気の合う友だちをまず探したほうが良いかもしれません。たとえ好条件の物件を見つけたとしても、ルームメイトと上手くいかないと生活は大変です。僕とルームメイトはお互い日本人で家のものは共通口座で買っています。まずは、先輩を見つけて部屋の空きがないかを聞くなどすると良いかもしれません。きっと親身になって助けてくれるでしょう。

 

あとは、健康管理ですね。日本食が食べたい場合は車を持っている人に頼んでサンノゼのミツワに連れて行ってもらうと良いでしょう。ミツワは日本の食品が買えるスーパーです。ジムやスポーツ施設は日本よりずっと安く、豊富なので、心配ありません。モントレーペニンシュラカレッジでは無料でジムやテニスコート等が一般に開放されています。テニスラケットも日本の半額程度で手に入ります。学校には卓球台もありますし、ズンバなども無料で出来ます。

 

これから二年生になる僕たちは新入生が入学されるのを楽しみにしていますし、内心自分たちが先輩でいいのだろうかなどと心配したりしています。一緒に切磋琢磨出来ればと思います。

一年生とラッセル先生

先輩方とも同級生ともしばらくお別れです。皆さんが実り多き夏を過ごされることを心より祈っています。

「待てといふにとまらぬものと知りながらしひてぞ惜しき春の別れは」

読人しらず