Monthly Archives: March 2013

休みの過ごし方

忙しい二学期目もいよいよ後半へと突入し、もうすぐ私達一年生も二年生になります。せっかくアメリカに居るので、アメリカの文化を体いっぱい感じたいものです。そういう観点から、先週の投稿と多少被ってしまいますが、私の休みの過ごし方について少し書いてみたいと思います。

bikes 1冬休みはサンフランシスコまで自転車で旅をしました。往復一週間の旅です。片道200 km以上ありました。ルームメイトとの二人旅です。道中あちらこちらにモーテルがあり、足がとても疲れたり、おしりがすごく痛くなったりした以外は特に不自由などはありませんでした。ゴールデンゲートブリッジでタイヤがパンクして痛い思いなどはしましたが、概ね楽しい旅でした。携帯用の空気入れは持っておいた方がよさそうです。ちなみに、この話をすると大抵の人が驚きます。というよりも、安い自転車(90ドル程度)で何をやっているのだとあきれられることもしばしばありました。ハイリスク、ハイリターン、ローコストです。しかし、ワトソンビルからサンノゼへ向かう道中の山を登るとき、おばさんが危ないからと言ってトラックに僕たちと自転車を一緒に乗せてくれたのは良い思い出です。ワインの試飲中にアメリカンフットボールの49ers関連の話を店の人達が話し合っているのを聞きながらのんびりと休むことも出来ました。bikes 2途中ダブリンで翻訳会社におじゃまし、アメリカに住む日本人のことや翻訳ビジネスに関する様々な話を聞くことも出来ました。しかし、オークランドで自転車のライトを盗られたので、気をつけないといけません。美味しいラーメンも食べました。少し冒険すれば、外には面白いことが沢山あります。危ないので、自転車での長距離の旅は誰にでもオススメできることではありませんが、体力に自信のある方であれば、やってみる価値はあると思います。勉強ばかりでなく、遊びにも本気で挑んでこそ、留学は実り多いものになるのではないでしょうか。

それから、春休みもWBCの準決勝(日本対プエルトリコ戦)を見たり、大学のカリフォルニア同窓会に参加したり、テニスラケットを買ってテニスをしたり、ナパ・ヴァレーに行ってワインテイスティングをしたりと存分に楽しみました。baseballモントレーには無料でテニスやジムを利用できるMPC(モントレーペニンシュラカレッジ)もありますし、太鼓教室もあります。また、スポーツセンターもランニングに適した浜辺などもあります。それから、テニスラケットなどは日本の半額程度で手に入ります。

日々の勉強としては、日本語と英語で書かれたものを10分ずつ書き写す写経を続けています。また、最近ルームメイトと話すときは5分でも良いから敬語で話す練習や英語で話す練習をしようと決めました。

これからも、留学経験を充実させ、心身ともに鍛えて行きたいと思います。

通訳・翻訳者にも息抜きは必要!〜健康管理について〜

皆様、やわらかな春の日差しがうれしい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。モントレーで桜はもう満開を迎えました。

さて、キャリアフェアや中間試験が終わったということで、この度は健康管理についてお話させていただきます。

Mardi Gras Museum

ルイジアナ州のMardi Gras Museum

今学期から校内で多くのKeep Calm Wellness Series(平静を維持するための講座)を目にします。これは、学校が学生の健康を気遣って提供してくださっているプログラムです。具体的には、バランスを保つためのアドバイス、頭と体を一体化させるためのアドバイス、ストレス管理のためのアドバイス、平静を保つためのストレッチ講座のように分類されています。四つとも受講することが可能ならそれに越したことはありません。しかし、授業や個々別々の理由などで本校の学生は多忙です。ですので、一つの講座だけ受講しても最大の利益を得られるように工夫されています。(特に春学期は秋学期に比べて大変ということもあり、この講座は春学期に行われています。)

そのほかにも、本学のウェブサイトには学生がどのように心や体の健康管理をするべきかのガイドラインが書いてあります。忙しい大学院生にとって欠かせないのはなんといっても運動です。ウェブサイトによりますと運動にはいくつかの利点があります。

1)気分の向上
2)体重管理
3)エネルギーレベルの増加
4)睡眠の質の向上
5)運動の楽しさ

等があります。確かに、気分も良くなく睡眠も充分に取れていなければ体や脳はフルに働きません。体重も増加しエネルギーも低下します。効率よく勉強するには毎日適度な運動が不可欠です。ここモントレーは自然環境に恵まれているので、軽いウォーキングやランニング、サイクリングやその他屋外の運動に最適です。もちろん、ジムやその他様々なダンスやエクササイズの選択肢も数多くあります。

ルイジアナ州の住宅

ルイジアナ州の住宅

ルイジアナ州の住宅

ルイジアナ州の住宅

次に重要なのは栄養です。近年、忙しい学生や社会人は朝食を食べない傾向が見られるようになってきています。しかし、朝食を食べなければ脳は目覚めません。食物繊維やカルシウムも不足しがちです。バランスのいい食生活を維持することは体重・健康管理、効率的な勉強にもつながりますし、バランスの取れたメニューを考えて料理をするのも息抜きの一種になります。さらに、よく忘れがちなのは水を飲むことです。食べるのと同じくらい,水を摂取することは大切です。健康を気遣いながら体の訴えることに敏感になることでストレスも減り、もう少しゆとりのある毎日が過ごせるのではないのでしょうか。不眠や睡眠不足などの解消法や、8時間の睡眠をとることの重要性なども同サイトに載っています。日頃の生活に生かしてみてはいかがでしょうか。

モントレーには世界的にも有名な水族館、モントレー美術館、カーメル・ミッション、歴史街道、その他様々な身近で簡単なレクリエーションにあふれています。ショッピングもアートからファッションまで様々です。サンフランシスコや和食材が購入できるサンノゼもそれほど遠くありません。少しの時間の管理や運動、ストレス解消を日々の生活に取り入れることでパターン化しつつある毎日も有意義なものに変化します。時間がないと決めつけず、一度試してみることをお勧めします。

サンディエゴのデルマール海岸

サンディエゴのデルマール海岸

春休みということもあり、私は今まで訪れたことのない、南部・ルイジアナ州に足を運びました。新しいところには発見が沢山あります。同じアメリカでも食生活、言葉遣い、文化が大きく異なり、教室では学べないことがたくさんありました。さらには同じカリフォルニア州南部のサンディエゴ郊外、デルマールにも行きました。同じ州でも北部、南部とで景色にも雰囲気にも違いが見られます。本学で学んでいる間、機会があれば国内の多様な文化や生活様式が体験できますので、勇気を出して遊びに行くのをお勧めします。

では、残りの数週間の学校生活を有意義で健康に良いものにできるように頑張りましょう!

2013年 キャリアフェア

2013年3月8日にモントレー国際大学院でキャリアフェアが行なわれました。大学院の近くにあるポルトラホテルの会議場で開かれ、100社の企業・国際機関等が参加しました。CIAからeBay、多くの翻訳会社などがブースを設置し、お話を伺う機会が与えられました。キャリアフェアの2週間ほど前から、学校でこのイベントのためのセミナーが多くあり、履歴書・面接対策セミナーなどに参加することができます。セミナーでは、就職アドバイザーからどの企業に回ればいいかなどの助言を得たり、他の生徒と面接の練習をしたりと内容は様々です。

career fair 2キャリアフェア当日は、スーツ姿の生徒が履歴書を片手にぞろぞろとホテルに向かいます。アメリカは日本と比べると堅苦しくない部分が多いとは言え、日本語翻訳・通訳科の生徒の場合、アメリカに拠点のある日本企業の人と会うことが多いので、日本式の就職活動にも似ているところはあります。

1年生は、インターンシップに申し込む時期なので、キャリアフェアの週に開かれる企業のプレゼンテーションに参加します。キャリアフェア当日は、自分の決めた企業のブースを回り、履歴書・名刺を渡して自己紹介し、仕事内容などの説明を受け、質問などをします。その場で企業側が翌日に面接をしたいと希望することもあります。2年生も同じようなことをするのですが、インターンシップよりも主に卒業後の就職活動をする機会として活用します。

career fair 3日本語翻訳・通訳科のインターンシップ・就職先は翻訳会社を除くとそこまで多くはないのですが、今回は、5つの企業が積極的に日本語プログラムの生徒をリクルートしていました。特許や自動車からゴルフまでと仕事内容も様々ですし、インターシップの場合は、夏休み中に翻訳か通訳、どちらを集中してやりたいのかを決めなくてはいけません。

また、キャリアフェアにおいて重要なのが、下調べです。どの企業がどのような生徒を採用したいのかを調べ、それが自分、そして自分のやりたいことと一致しているのかを見極めるのは、非常に大切です。様々な企業が参加するため、キャリアフェアはモントレー国際大学院が企画する極めて有意義なイベントの一つです。

モントレーで学ぶ国際経営学

皆さんはじめまして。国際経営学(MBA)専攻1年の玉井と申します。よろしくお願いします。

MIISのMBAに日本人又は日本語話者は少なく各学年に1~2人程なのですが、毎日世界中から集った学生と共に机を並べて勉強しています。国際的な考えや感覚などを磨いていく上でMIISは最適な環境だと日々感じながら過ごしています。今回は私がモントレー国際大学院に進学した経緯についてお話させていただきたいと思います。

 

私は日本で生まれ、高校までは地元の公立学校、大学では都内の私立大学に進学しました。大学では人間科学を専攻し、情報科学、環境、福祉、心理学、歴史、スポーツなど幅広く学びました。学生時代は部活動やアルバイト、サークル活動ばかりでなかなか海外で生活したことはなく、初めてパスポートを作ったのも大学の卒業旅行時です。大学卒業後、東京や福岡で某人材サービス会社の営業として3年ほど働き、その後1年間の語学留学を経てMIISに入学しました。

 

大学時代にも留学をして世界を体験してみたいという気持ちがぼんやりとありましたが、新卒として日本の企業に入社し実地で働き学べることも多いと考え、多くの業種と関わることができる広告営業という職に就きました。この間大小様々な会社の経営者や人事担当者とお仕事を一緒にさせていただき、その経験を通して多くのことを学ばせていただきました。とても充実していた生活でしたが仕事を通じ経営学を勉強してみたい、との思いから留学することを決めました。その決断に至ったきっかけは大きく3つ、体系的にビジネスについて学びなおしてみたい、将来的には日本の存在感を高めるような仕事をしてみたい、英語の能力を向上させたい、との思いからです。

 

MIISを選んだ最も大きな理由としては、その国際性の豊かさです。MIISには留学生や海外での留学・職務経験のあるアメリカ人学生の割合が多く、教室には様々なバックグラウンドを持った学生がいます。学生はほぼ全員が二ヶ国語以上の言語を話し(中には4,5ヶ国語以上も)教授陣や同級生たちもアジア、南米、アフリカ、欧州など英語圏以外から来た世界中の学生と交流することに慣れているためか、キャンパス内外問わず非常にフレンドリーです。20代半ばまで日本国内で生活してきた私にとって、入学式でこの学校に足を踏み入れた時から新鮮な毎日で半年経った今でも新しいことに出会う毎日です。正直にお話をすると、言わずもがなですが授業は全て英語で行われるので、私のように日本国内で生まれ育ってきた人間にとっては苦労することもままありますが、これも自分の糧になるいい経験だと思い毎日過ごしています。

 

次回は、MIISでの国際経営学(MBA)の授業の具体的な様子や私自身その中から感じることをお伝え出来ればと思います。

 Monterey Beach

プログラムとはあまり関係ないですが、モントレーはビーチも街のすぐそばにありとてもコンパクトで過ごしやすい街です。私はよく気分転換にビーチをランニングしたり、日曜日にはMIISのサッカー部員としてモントレーエリアのリーグ戦に参戦しています。このブログをご覧の皆さまも、ぜひ一度モントレーという街にお越しくださいね。

MIISで環境政策を学ぶに至るまで

皆さま

はじめまして。今回初めて投稿させて頂く、国際環境政策専攻2年生の藤木と申します。

MIISには、通訳翻訳プログラム(日本語専攻)以外にも、日本人学生が少なからず在籍します。とは言え、私の学ぶ国際環境政策プログラムには2013年春学期現在で、約40人中1人です。プログラム全体における留学生の比率及び出身地は、毎年変動するので一概には言えませんが、私の知る限り過去3年間で、日本人留学生は毎年1〜2人です。

今回は、私がMIISで国際環境政策を学ぶに至るまでの簡単な経緯をご紹介します。私は日本生まれの日本育ちです。小中高と日本の公立校に通い、大学では化学を専攻しました。大学卒業後は某自動車用品メーカーの海外営業部で働いていましたが、4年程勤務した後、退職して大学院で環境政策を学ぶことに決めました。

学生の頃から環境保全活動に興味があり、新卒での就職活動時には、環境NGOで働いてみたいとも思っていました。しかし、2000年代前半当時の日本社会にはまだ圧倒的に「環境保護=ボランティア=お金のある人が善意ですること」という固定概念が通っており、また、数少ない日本での環境NGOも新卒採用はしておらず、仕事として環境問題に関わることはなかなか難しいのが現実でした。

結果的に某メーカーに就職して働き始めたのは、「気候変動」という言葉が市民にも定着し、環境に対する企業責任という考え方が日本でも取り入れられ始めていた頃でした。「環境に優しい」を謳い文句にした商品が自社他社問わず次々に売り出され始め、「環境に優しい」とはどういうことなのか、私はよく考えるようになりました。仮に商品単体が「環境に優しい」としても、事業全体が「環境に優し」くなければ、それは単なる利益追求手段の一つで、グリーンウォッシングと呼ばれても否定できないのではないか。

そんな疑問が募り、環境問題に関わる仕事へのキャリアチェンジを目標に、大学院で専門知識を学ぶことにしました。毎日深夜まで仕事に追われる中、どうせ起きている時間の大半を費やすくらい仕事に情熱を傾けるのなら、より自分が興味のある仕事をしたいと考えたことも、決断を後押ししました。

環境政策分野に関しては、日本よりもアメリカの方が、大学院のカリキュラムも実際の政策も進んでいると分かり、アメリカに留学することにしました。MIISを選んだ理由の一つは、カリキュラムが環境政策のバックグラウンドを持っていなくても基礎から学べるように組まれていること、また、理系と文系の両科目が含まれていることでした。また、モントレーは、多くの環境NGOが本部を置くサンフランシスコに近いこと。モントレー沿岸自体も海洋保護区として様々な環境政策が実施されている地であること。そして、日本にひけを取らない安全な治安状態と雪の降らない穏やかな気候が決め手となりました。

次回は、国際環境政策プログラムの具体的なクラス内容とその様子、日々のスケジュール等をお届けします。

Kaori blog picture 1

モントレーには日本よりも一足先に春が訪れています。