第2言語教育での写真利用 – Speaking Activity

Picture-based activities for teaching speaking to L2 learners

第2言語教育での写真利用 – Speaking Activity

4月16日、TESOL/ TFLの生徒を対象にしたワークショップが開催されました。これは、Kathi Bailey教授 とColleen Maloney-Berman教授によるもので、現段階で私たちのプログラムには会話を教えるためのカリキュラムが組まれていないため、Bailey教授が生徒の要望に応え、実現したものです。

2時間という限られた時間で「写真をいかに利用し、生徒の発話を促すか」とうテーマを具体的な活動例を交えながら進めて行きました。

まず始めに生徒が写真のクラスへの応用方法について話し合い、写真を活用しない言語教育の短所についても述べました。要約すると・・・

写真(イメージ)を利用する事の長所:

  • 生徒の識字率が低くても発話を促す事ができる
  • 抽象概念(感情など)を提示しやすい
  • 教材として持ち運びしやすい
  • 1つの写真で多様な使用方法ができる
  • 英語に限らず、他言語の授業に使用できる

写真(イメージ)を利用しない事の短所:

  • 理解に時間がかかる
  • パワーポイントなどを使用した際、文章理解に時間がかかり、先生の説明に集中しにくい
  • 目に訴えかける物が無く、単調な授業になりやすい⇒生徒が飽きてしまう

ワークショップで紹介された授業への応用方法の一部を紹介します。

例1)Picture Description Task

動きのある写真(人がサーフィンをしていたり、運動をしていたりする写真)を使用し、生徒に写真の中の人が何をしているのかを聞く。教師は事前に生徒の発話をコントロールする為に枠組みを提供する。(文法で固定しても、会話の流れで固定する事も出来る。)

Right before taking this picture, I __________.

Right after taking this picture, I ____________.

This is my favorite one because ____________.

例2)Story telling

様々なカテゴリーから1枚ずつ写真を選び、物語の順に写真を並べ、出来上がった物語をクラスで発表する。

写真カテゴリー:女性、男性、自然風景、建物、乗り物 等。

以上のスピーキング・アクティビティーは授業の目的によってライティング・アクティビティーへも応用できるのが利点です。

4月30日には第2回目のスピーキング・ワークショップ( Techniques for teaching speaking fluency and pronunciation to L2 learners)が企画されているので、終わり次第ブログに反映したいと思います。

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