国際

APEC首脳会議

環太平洋地域の多国間経済協力を進めるための非公式のフォーラムであるアジア太平洋経済協力(APEC)は世界貿易機関(WTP)の下で多角的自由貿易の体制を維持することを目的として、毎年首脳会議を行っている。

今年の首脳会議は11月12、13日にアメリカ合衆国のホノルルで行われ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について交渉した。この首脳会議について、野田総理大臣は「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現に向けて、唯一交渉が開始されているTPPについて、わが国は交渉参加に向けて関係国との協議に入る旨を紹介し、いくつかののエコノミーから歓迎の意が表明された」と述べた。野田総理大臣はTPPの日本の国益の視点に立ち、アメリカがTPPを主導することについて、中国が警戒心を強めていることに関して、中国のTPP参加は「中国自身の判断」だと言い切った。なお、日本としては中国やTPPと並行する東南アジア諸国連合(ASEAN)等との経済連携も推進していきたいと強調した。

APEC首脳会議の後、野田総理大臣は胡錦濤国家主席と会談し、年内に中国を訪問することで一致した。野田総理大臣は中断している東シナ海のガス田の共同開発に関する交渉と北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議に関しても意見交換を求めた。

現実的には、外国との関係を改善するために多くの時間と努力が必要だ。野田総理大臣は9月に就任したばかりであるにもかかわらず、外国、特に中国との関係を改善するため様々な努力をしている事実を認めるべきだと思う。今後の野田総理大臣の努力と成果にも期待したい。

[[1]]

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *